この記事ではTypeScriptの「&&
」「||
」「??
」を使った短絡評価について解説します。
この記事を読むことで、これらの演算子の基本的な評価方法から具体的な使用例まで、TypeScriptでの短絡評価に関する知識がしっかり身につきます。
それでは早速、みていきましょう!
まず、短絡評価とは 条件式の真偽を判定する際に用いられるテクニック です。
以下に短絡評価の基本的な動作を紹介します。
const result = true && 'Hello, world!';
console.log(result); // 出力: Hello, world!
このコードは true
という真偽値と文字列 Hello, world!
を &&
で結んでいます。
結果、true
が真なので、常に Hello, world!
が result
に代入されて出力されます。
このように if
文を用いなくとも短くコードを書けるのがメリットですね。
&&
演算子&&
演算子は 全ての式が真であれば最後の式の評価結果 を返し、一つでも偽があればその偽の値 を返します。
const example1 = true && 'First' && 'Second';
const example2 = true && false && 'Third';
console.log(example1); // 出力: Second
console.log(example2); // 出力: false
上記の例では、example1
が全ての条件が真の値となるため最後の値である Second
が出力されていますね。
逆に example2
は2つ目の値として false
が存在しているため、最終的に返却される値は false
となっています。
ちなみに、文字列は空文字(''
)以外の値は真の値として判断されます。
||
演算子||
演算子は 一つでも真があればその真の値 を返し、全て偽であれば最後の式の評価結果 を返します。
const example3 = false || null || 'Third';
const example4 = false || 'Fourth';
console.log(example3); // 出力: Third
console.log(example4); // 出力: Fourth
このコード例では example3
には false
と null
が存在していますが、最後の値が Third
となっているため、最終的な出力では Third
が出力されています。
??
演算子??
演算子は左側が null
または undefined
の場合に右側の値を返します。
const example5 = null ?? 'Fifth';
const example6 = 'Sixth' ?? 'Seventh';
console.log(example5); // 出力: Fifth
console.log(example6); // 出力: Sixth
上記の例の場合は example5
の左側が null
のため Fifth
を返しています。
また、example6
は左側が Sixth
で真の値のため、そのまま Sixth
を返しています。
ここまで紹介してきた短絡評価にもメリットとデメリットが存在します。
以下にそのメリットとデメリットを簡単にまとめています。
&&
と ||
の組み合わせには注意。予想外の結果になる可能性がある
今回はTypeScriptの短絡評価について、&&
、||
、??
の演算子を使って具体的に解説しました。
これらの演算子をうまく使いこなせば、コードがすっきりとして可読性も上がります。
ぜひ日々のコーディングに活用してみてください!
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